セラピスト向け

ファンクショナル・ライン(FL)とは? アナトミートレインの筋筋膜ラインをわかりやすく解説

こんにちは、理学療法士の齋藤です。

今回はアナトミートレインのライン
ファンクショナル・ライン(FL)の機能やポイントを解説していこうと思います。

ファンクショナル・ライン(FL)とは

ファンクショナルライン(※以下FL)は3本あり、上肢から体幹を通って骨盤・下肢まで到達するアームラインの延長のラインである。

アーム・ライン(AL)とは? アナトミートレインの筋筋膜ラインをわかりやすく解説こんにちは、理学療法士の齋藤です。 今回はアナトミートレインのライン アーム・ライン(AL)の機能やポイントを解説していこうと思...

アナトミートレインの概要を知りたい人はこちらの記事も読んでみてください!

筋膜リリースとは? 筋膜の分かりやすい説明とリリースの効果を解説こんにちは、理学療法士の齋藤です。 最近街の接骨院や整体院などでよく「筋膜リリース」と書かれているのを見かけませんか? 筋膜...
アナトミートレインとは 分かりやすい説明と臨床での使い方 こんにちは、理学療法士の齋藤です。 最近臨床でよく聞く「アナトミートレイン」「筋筋膜連結」という言葉。 この筋とその...
筋膜のつながりは以下のようになります。

【BFL(バックファンクショナルライン)】
広背筋/腰背筋膜/仙骨筋膜
⬇︎
大臀筋
⬇︎
外側広筋
⬇︎
膝蓋骨下腱

【FFL(フロントファンクショナルライン)】
大胸筋下縁
⬇︎
腹直筋鞘外側
⬇︎
長内転筋

【IFL(イプスィラテラル[同側]ファンクショナルライン)】
広背筋外側縁
⬇︎
外腹斜筋
⬇︎
縫工筋

BFLとFFLの2本は身体の左右を交叉するラインで、体幹前後のXを形成し動作中の身体の安定化に深く関わります。
IFLに関しては、何かにぶら下がったりする場合に働くラインになります。
日常生活で使用することは少ないので、今回の記事では省かせていただきます。

FLの姿勢機能

FLの姿勢機能について、アナトミートレインには以下のように書かれています。

FLは、本書で説明している他のラインほど立位姿勢に関与することはない。(中略)
FLが姿勢全体を歪める場合は、体幹前面または後面のいずれかを通り、一側の肩を反対側の股関節に近づける。

2016.アナトミー・トレイン 徒手運動療法のための筋筋膜経線 第3版 Thomas W.Myers

アナトミートレインでは、基本的にFLは立位姿勢に関与しないと述べています。
そして強いて言うなら、「体幹を拗らせてしまう」ということです。

しかし臨床で見かける姿勢代償に、FLを使用した代償はよく見られると私は考えています。

それは片麻痺など、体幹機能に著しい低下をきたしている場合です。

体幹機能に麻痺がある場合などは、体幹インナーマッスルの機能が低下し、その代償としてALを通してFLの緊張を高め、体幹の安定を図っているパターンを見かけます。

したがって、FL上の筋肉が姿勢代償として使用されている場合は、体幹機能とALの評価アプローチが重要になると考えます。

FLと運動機能

FLは基本的に立位姿勢で関与することは少ないく、FLが本領を発揮するのは運動機能です。

例えばこの二つの写真を見ていただきたい。

野球の投球動作とサッカーのキックであるが、この動作に共通しているとこは、ALからFLまでをしっかり伸張させ、その後収縮させている点です。

このように大きな力を必要とする場合、ALとFLを使い身体を捻ることで最大のパフォーマンスが発揮できるようになります。

さらにこの動きは、スポーツだけに限らず日常生活でも頻繁に使用されています。

それは歩行動作です。

歩行は身体の捻りを利用して、前への推進力を生み出しているが、その捻りはFLの働きによって生み出されています。

したがって、歩行動作で回旋がうまく使えていない場合はFLの評価・アプローチを実施することで改善する可能性が高いです。

まとめ

今日はファンクショナル・ライン(FL)についてまとめさせていただきました。

FLはALの延長ともいわれるライン。

体幹機能の麻痺において、FLの代償をよく見られる。

FLはスポーツや歩行動作にて活躍する。

今回の記事で、FLの運動機能について少しでも理解していただけたら幸いです。

FLのストレッチなどはまた別の機会に説明します。

ではまた別の記事で、、、